AIRVer1.02
ネタバレ含む



シナリオについて(個別)

最初に

 ようやくネタバレ出来る場所を確保したぞ(笑)ここを読んでいる人はわかるでしょう?何を喋ってもネタバレになりそうってことが(笑)神奈とか、裏葉なんて存在自体がネタバレだったし。何を書いてもネタバレになるってのはつらいな。表の「どんなゲーム?」ってとこで書いたことはネタバレを防ぐための苦肉の文章です。はっきりいって、ヒロインは観鈴ひとりと言っていいくらい(いいすぎだけど(笑))。あとは補完の為にいる感じ。このゲーム、恋愛またはKanon的って観点からみると評価は落ちるかもしれない。んが、このゲームのメインは恋愛じゃなくて、家族愛でしょう。それ故、AIRの終盤ではもはや晴子と観鈴の独壇場。そら(往人)は完全にかやの外ですから。んで家族愛の観点から観ると、スゴイでき。挿入歌「青空」がかかる場面はホントに泣けた。ただ、いかんせん全体が難解かつ、最後の解釈が問題になるから手放しではほめれないとこもあるけど、ある意味ではKanonを確実に越えたと思う。


ギャグについて

 今回、AIRに関して徹底的にネタバレを避けてみました(極多少やったけど)。そゆうわけで、ネタ発言さえ自粛していたわけなんで辛かったよってお話でした。だってねえ、うわ、黒、ごっつ黒。とか増えとるねーん×3とかAIR編のギャグはつらいぞ、こら(笑)お気に入りは、あ、切れ味抜群。にょわわ、こ、こわれる。というか、むしろこわれたと言うべきか。なんでやねーん!なんでやねーん!!あたりが好き(笑)ところで、ゲルルンジュースの話をみたとき、夏みかんゼリーを思い出さなかった?(笑)こんど振らずにストローで飲んでみるかな(実行しました)。


「Dream」について

 多分、多くの人が観鈴シナリオに最初入るでしょう。んで、無事EDが流れ…ありゃ?ってな感じになると思う。CG12%しか埋まらないし(笑)最初にDream選択させる時点で、それ以降があるってことを思いつつも見事にだまされてました。必死に観鈴をクリアしようとしちゃった。Dreamは、完全に前振りですな。Dreamは意外と難しかったかも。序盤というか佳乃、美凪がでてくるまでが結構長いし観鈴シナリオはいっちゃうとほとんど出番無しだし。あの娘さん達の役割は?って一瞬思ったよ(笑)結構、即死系BADが多かったな。それに結構はまってた俺も俺だが。「よーい、どんっ」ってきたもんだ(爆)


「Dream 観鈴編」

 真琴?(爆)出ていく往人にはちと「そりゃないだろ」って思いましたな。んで戻ってHappy全てが終わる、ん?でも2枚組にしてはあっさりっていうか短すぎないか?っとおもっていたらあんな終わり方だから失敗こいたとおもいましたがな(笑)それ故にある意味、Summerとの連結を考えると観鈴を最後ってのが一番よい気がする。


「Dream 美凪編」

 てごめ券ゲットだぜ(爆)もっとヤバイのに、こめをめこに変えたVerもあり(爆)ってしょっぱなからあらぬ方向にとんでますがな。おそるべし遠野ワールド(笑)それはおいといて話自体はシャボン玉でわかる人にはすぐわかるらしい。みちるの意味がね。シャボン玉は、例の「シャボン玉とんだ〜屋根まで飛んだ♪」って野口雨情の曲の意味を知ってればすぐって話。シャボン玉が流産の歌ってのは知ってたけどシャボン玉=みちるが流産した子が浮かばなかった俺ってステキ(爆)おこめ券、進呈。んで、珍しくBAD(夢現ED)にのみHシーン。というか、夢現EDが美凪シナリオエンドで美凪ハッピーはいわばみちるエンドというべきかも。意図的には、夢現で美凪の弱さ(?)を見せてからもう一つの道としてのハッピーをみせたいんだなあ。だってみんな最初夢現いくっしょ?っと思ったら嫉妬しないとハッピー一直線だから難易度はあるいみ高いのかも。夢現EDは、希望あるBADというかあれはあれでハッピーと言っていい気がする。みちるが可哀想だけど。美凪ハッピーは観鈴に繋がるから美凪シナリオのあとsummerにやるのも、ある意味あり。っていうか俺がそうだった。美凪の弱さの克服が主目的。意外とヘビーでとまどった。やっぱりこのシナリオも恋愛というよりは家族に焦点があったような。ちなみに、「あれだけのお米券を売れば町を出るだけの金は出来るのに」って意見は禁句です(爆)


「Dream 佳乃」

 大相撲夏場所は、佳乃の名字が霧島だから?と気付いたときには結構衝撃うけました(笑)AIR3人娘の中で唯一友達が多いと思われる。シナリオは多分新人石川氏。微妙に弱い気がする。ポテトの存在意義が不明なとことか(笑)っていうか「ぴこぴこ」いわれると缶紅茶おもいだす。往人の観鈴にかかわらない行き方、もう一つの幸せを描いたシナリオというべきか。唯一ハッピーらしいハッピー。過去から解放されてもいいんじゃないかってやつか。まぁ、summerで柳也も裏葉に対して「すべてを忘れて…幸せになっても、いいんだ」っていってるし、過去に捕らわれないもう一つのAIRというべきか。住人の母親も、

「今、わたしが話していることを、あなたは全て忘れてしまう」
「それも、わたしが受け継いだ『力』のひとつ」
「あなたが思い出さなければ、わたしたちの願いはそこで終わる」
「これは本当なら許されないこと」
「あたりまえの母親に憧れ続けた、わたしのわがまま」
「あなたには自分の意志で、道を決めて欲しいから…」

って道に縛られることを恐れたんだし。これは住人母的には全然オッケーなんでしょう。んでも、美凪シナリオにすれ、佳乃シナリオにすれ、神尾家からでてくのはかなりココロが痛む、偽善者俺(爆)でもAIR終わったあとだとより一層つらいんだよな。神奈が残した悲しみの羽の呪縛を解いたってことは微妙に神奈てきにも前進してるのか。高野山の高僧の事を「高野聖」と呼ぶそうな。ということは、佳乃に魔法というか呪縛を与えたのが聖(+羽)だからAIR全体の圧縮シナリオとでもいえるのかしら。といろいろかんがえれますな。ただ微妙にギャグがさぶかったのがつらい(笑)シリアスな場面で、聖が鍵を蹴り壊したのはよかったけど(笑)全体的に微妙に説明不足というか消化不良というか。ただ佳乃シナリオを終えたときの評価と、全体をみてから改めて佳乃シナリオの位置づけを考えるとまた評価も変わるんだな。んでも白穂さんのとこはかなりえがった。AIR終わった後しばらく白穂さん、存在すら忘れてたけど(爆)


「Summer」について

 新人石川氏の担当?これ石川氏としたら結構やるなあとおもふ。(11/4補足 AIRはリレー形式で書かれたらしくシナリオ事に明確にわかれてないそうな。整合性担当が涼元氏)「Dream」で3人分のTrueというか歌つきEDを見れば「Summer」が出現するわけですが…、これ出現したときかなり痺れました。いや〜ん、NewGameまで変化したよ。ってな感じで。正歴5年(994年)ってな前世なお話なわけなんですが、実は前世のお話微妙に苦手だったり。好きなんだけど、前世関係って必ず不幸で終わるのがハッピーエンド推奨のおいらとしては結構痛かったり。でも「Summer」での謎が結構とけたし、最後は完全BADじゃなくてちゃんと前向きに終わったからイヤんな気分ではなかった。微妙に史実(994年に高野山の大火)と絡んでるからまたこれが。ちなみに結構シナリオ的に萌え度高いと思われます(笑)なんだかんだいってますが、柳也、裏葉、神奈の3人セットはめっさ好きです。っていうかDreamはかなりよかった。


「AIR」について

 Summer攻略後、夕方から夜になるのはわかったんだが・・・まさかSelectGameがStart"AIR"になるとは。今までのは全て前振りっていわんばかりの演出。俺はかなり痺れました。そしてその後のAIRタイトル。この夏影は極めてパーフェクト。このAIRでの主人公は「そら」なんですけど完全に晴子さんが喰ってますな。はっきり言って、なんか昔のドラマっぽい展開。「青空」の流れる場面は泣ける泣ける。んで、この後、「そら」が空に旅たつシーン以後、「別れの時が来ました」から、「さようなら」まで これが最大のポイント且つ理解しにくい且つ賛否両論な点ですな。俺も最初は、青空で泣いてるのにこの後のこの展開で?????って感じでしたから。ちょっくら話がそれるけど、かなりDream観鈴シナリオとかかわってるねえ。あたりまえだけど。Dream観鈴シナリオいかんではマスターオブ裏庭ことピコピコ(笑)にもあえるし、往人がおがお状態だし。暇があったら試してみれ?(笑)


シナリオ全般とか、謎とか


泣きについて

 あの「青空」の場面。号泣一歩手前でした。実際ゲームで泣いたのはToHeartあかり、Kanonあゆに次いで史上3番目、でも泣き方に関しては一番来た。知らないと思うが、遙か昔俺が子供の頃こんなドラマがあった。子供が癌(?)に侵されてて家族がみんな集まってる。そこで最後に何が欲しい?と聞く。アイスクリームと答える子供。最後アイスクリームを食べながら死ぬんんだけど(記憶あいまいにつき自信なし ハヒフヘの情報では「ちょっちゃん」らしい、サンクス)、この時の泣きの感覚に似てると思う(わけわからん文章になってるな)。AIRのレビューを見ると、よく泣かせにいってるから泣けなかったというのを見る。これはもっともだと思う。だけど、この程度の泣きなら誰でも作れると言う人が稀にいる。死と障害を扱えば簡単に人は泣くって。それはチガウだろ(^^;俺は一応泣きゲーって言われるゲームもかなりやっている。ンが、実際泣けたのはToHeart、Kanon、AIRのみである。加奈は惜しかったけど、泣きより衝撃の方がつよかった(知的ルート第2エンド)。ようするにどんだけ泣きの要素を詰め込もうがある点以上を越えないと泣けないよって当然の事を言いたいだけなんだけど。それがわかってない人が微妙にいたからこんなとこで愚痴ってみました(笑)それはそうと青空が泣けたのは延々引っ張ったあげくのあの俺的に激プリチーハマル演出に負けた。基本的に俺は、演出効果に弱いのさ。ONE、Kanon、AIRこのへんの演出効果は抜群だと俺は思ってます。とりあえず、泣くことは悪くないのさ(ちょいテレ)。ただ唯一惜しいのがあそこは完全にオートにして青空とあわせたらもっと良かったのに。途中で歌が切れるとちとさめる。・・・・・・・・余談、今までメディアで泣いたの上記作品以外では、俺達ひょうきん族で「しっとるけ」がお亡くなりになったとき(幼いときにマジでしっとるけが可哀想に思えた)と、天才クイズの初代博士(コワスギ)のみです。なんっていうかなんて変なもので泣いてるんだ、俺(笑)


キャラついて

 はっきしいって現代3人(観鈴、佳乃、美凪)全員、まぁいわゆる「電波系」って感じが多少なりともする。特に観鈴で、「が、がお…」やら「観鈴ちん、ぴんち」とか言われたときはさすがにちぃいといばかし引きました。んが最終的には慣れました(笑)結構、最初から美凪ののりは好きだったし。


国崎往人

 最初ひたすら「すみひと」ってよんでた、すまん「ゆきひと」(^^;それはさておき、こいつにはだまされた。外見からしてもっとクールなやつかとおもったら、結局ONE、Kanonと同じのりの主人公なんだね(笑)主人公の割に最終的にかなり影薄し。カラスだし。ああ、黒いからカラスか。それとも旅ガラスか?そんなことはどうでもいいことだな(笑)ある意味不幸なやつだった。


神尾観鈴

 本名は橘観鈴なんでしょうけど死んでも橘とは呼びたくありません(笑)「舞台となる田舎町の学校に通う女の子。母親の晴子と二人、一軒家で暮らしている。いつでも元気に笑っている子。そして強い子。」強い子、強い子…。効くねえ(泣)メインヒロインでありながらある意味一番不幸であり、幸福。基本的に髪の毛切った方が好き。栞と同程度の絵の才能(誉めてない)。「にははっ」「が、がお…」「観鈴ちん、ふぁいと」とかの発言はびびる(笑)晴子との最後の場面の「ぶいっ」は反則級。ホントは萌え系とかあるんだけどAIRシナリオとか見ると萌えとか言うのがなんか。ただ、彼女のシナリオをやって一つ実感したことがバカな子ほどかわいいってな事でしょうか(爆)いや、まじで。


霧島佳乃

 通称かのりん。丁度シドニーオリンピックだからカレリンとでもいっておこう(笑)ボケボケさん一号に任命だぁ(爆)うぬぬ、佳乃の事を語るつもりが思い入れが薄いからいうことないよぉ。ってなところで、多分メイン3人の中で一番人気なさげ、下手すっと神奈、裏葉あたりに抜かれそうな気もする。悪いヤツじゃないんだけどねええ。だからなぜ死のうとする(爆)


遠野美凪

 なぎー。スタンド「遠野ワールド」使い手。というかもっとも絶妙にあさっての世界へ飛んでいっている。実は微妙に弱い子。夢現エンドでメロメロになった人もいるんでは?話的にはよかったが、あの最後の弱い美凪は結構痛かった。あさっての美凪のが好き。おこめ券等、美凪+往人+みちるの3人のコンボがAIRの中でもっともネタを排出してるのではなかろうか(笑)


遠野みちる

 ちるちる。あえて遠野の名字を付けました。最初は結構むかついたけどいいやつ。にょわ、など奇怪な言葉を次々あみ出す。ムエタイ式ちるちるキックの使い手。ある意味美凪よりよっぽど大人ではないだろうか?美凪エンドで希望あるエンドを演出。というか最後の金網シーン顔がのびてるんですが?(爆)


柳也

 微妙にかっこいい。んでも神奈おそわなかったから減点1、据え膳喰わぬは男の恥やろがーーー(爆)


神奈

 「なゆみさき型ラフィール様」ある意味強烈に萌えキャラ。俺は反則級にかわいいと思いました(笑)ラフィールを良く知らないんだけど、七瀬っぽいかわいさがある。全ての原点であり、もっとも可哀想。ホントに、柳也、裏葉とともに幸せに暮らして欲しかった。あの、命令でなくて祈りとして柳也に生きて欲しいって言ったのは、もっとも王道だけどもっともくる場面だな(笑)


裏葉

 ある意味、秋子さんに通ずるモノがある。ただ唯一チガウのはHできること(爆)かなり献身的。方術の源。柳也の「俺の事忘れてもいい」以下が一番の見せ場。AIR全シナリオの中で一番良くできた人、だからホントに、柳也、神奈、裏葉には3人幸せに暮らして欲しかった。でも、裏葉のおかげでSUMMERラストが希望を持てる展開になっていたのは好印象。


神尾晴子

 ある意味、真の主人公。チャームポイントは牙(笑)同級生2の唯以来、珍しく牙が気になる人(笑)Dreamの時温泉行ったこいつを止められなければあのENDだと信じて数回繰り返した。しかし、ちゃんと理由があったとは。誤解してた自分に反省。AIR唯一といっていいほどのツッコミ役。七瀬っぽい(笑)七瀬のとの違いは、ノリツッコミを会得していることだとおもふ(笑)なかなか不器用だけど非常にいい「おかあさん」ではなかったんでしょうか。保母としてもうまくやってるのでは?


そら

 カラス、この展開は結構ビビッタ。往人のやり直したいという思いゆえ。こいつが視点だから意外とAIRがおいてけぼり感もなきにしもあらず。がんばれ、そら。


歌、曲について

「鳥の詩」

 すべて終わってから聞くと、また別の感慨がある。「悔しくて指を離す」あたりなんてとても。

「青空」

 「たくさんの思い出がある 他にはなにもいらないぐらい」この言葉が一番くる。「あの海どこまでも」の「ま」の抜け具合が絶妙とおもうのは俺だけなのかな。

「Farewell song」

 EDソング、別れ歌。「Dream編」の時から、

「そう終わりは別れとあるものだからすべて置いてゆく
朝には日差しの中 新しい歌、口ずさんでる」

が気になっていたが、「AIR編」をやった後思うに、AIRはこの2行が物語ってる気がする。

「夏影」

 要所要所でめっさ効く、AIR編スタートなんかは抜群。というか素できくとかなりマターリする(笑)


謎のお話
(以下のお話はNET上であつめた解釈に俺的見解をプラスしたメモみたいなモノです)

裏葉は「AIR」でだれか?

 神奈の輪廻転生が、観鈴。柳也が、往人。とすれば、裏葉は?と言うお話になるのは当然な事で、一応、裏葉=美凪説、裏葉=晴子説が巷ではあります。一般的には、美凪説。晴子説の人は、あれだけ美凪に献身的につくしたってことから。または、往人(そら)=柳也、観鈴=神奈なら当然3人セットでってやつですな。んで、これとは別に俺独自説として裏葉=みちる説ってのを考えてみました(笑)ただ最後に神奈と飛んでいた3羽の鳥を、それぞれ、みちる、観鈴、往人(それぞれ空へいったことから鳥三匹をこれに当てはめた。ただ鳥じゃなくて、翼竜らしいが。人類最初の記憶の恐竜時代で)って考えて 裏葉、神奈、柳也をあてはめただけだけど。 んでも結局、誰にも転生してないってのが正解かもしれない。往人=柳也だって怪しいし。往人は、柳也、裏葉の願いを転生ではなく子供に受け継ぐって方のキャラだし。明確に転生が示唆されてるのは、「神奈→〜→観鈴」と「往人→そら」のみだし。神奈も転生というより乗っ取りに近い気もするが(爆)ただやっぱり推測したくなるのが人のサガですからな。やっぱ裏葉にも転生して幸せにくらしてほしいし。個人的には、裏葉=美凪説をおしときます。ってみちる説はなんだったんだ?(笑)


神奈の呪い、観鈴の呪い?

 神奈の呪いは2つ、1つ目は、八百比丘尼の記憶と共に受け継いだ「人心と二度と交わらないよう、心を寄せてくる者を弱らせて死に至らしめる。 」柳也がくらったアレですな。もう一つは、神奈が「空に捕らわれる方術?」ただ、空に捕らわれる方術は現在の神奈が空に捕らわれてる理由とは違う。って断定調に書くのはよくないなあ(笑)神奈は、最後の翼人であり、星の最初の記憶と、幸せな記憶の二つを持って、眠りにつくはずの存在だったのに、最後の「空に捕らわれる方術」のおかげで幸せの記憶をもって星へ還る(?)事ができなくなってしまった。その為に、神奈は輪廻転生して幸せの記憶を求めている。んで、こっからが観鈴の話。翼人に輪廻転生できない神奈(最後の翼人だからね)は人間にしか転生できない。ただ、翼人の魂のキャパが人間のキャパより遙かに大きいので記憶を継ぐ前に器が破壊されてしまう。これが観鈴の呪いというか苦しむわけ。この記憶の継ぎ方が夢を見ることであり、それゆえ夢を見ると弱っていくってわけなんですなあ。


観鈴の役割は?

 神奈の転生、つまり記憶をすべて受け取るっていうのが重大な役目。んじゃ記憶を最後まで(人類最初の夢である恐竜の夢、観鈴の恐竜のあこがれはここから?)うけとったらどうなるか?つまり神奈が転生したことになり同時に、翼人の役割も受け継ぐことになる。つまり、「最後はどうか幸せな記憶を」ってやつである。観鈴の幸せとは?やっぱり母のぬくもり。その中で眠りにつくことによって翼人の使命は達成=観鈴のゴールとなるわけ。んだけど、すべての記憶を受け取れたならどうしてお亡くなりになるんだ?やっぱり器としての限界は超えてたのか?それとも神奈の限界(神奈はもういないのだから)だったのか?・・・・・最後の夢を受け取るのが限界で、幸せ状態で最後の夢を受け取ったということかも。


往人の役割は?

 んで、「そら」になっちゃった故にオマエ意味無いないじゃんと言われる往人。んでは、結局往人の 役割ってなんだったんだ?それは2つ(だからなして断定するんだ?俺(笑))一つは、人形を使って、正しくは人形にこめられた先人達の力を使って観鈴の受け取る記憶の一部負担(これによって観鈴のキャパが増えた)。本来、往人はどっちかいうと彼氏としての役割ではなく観鈴を見守るという家族の役柄が濃いような気がする。魂のキャパを増やしたことが1つ目の役割。人間であった時の往人の役割。往人自体も、八百比丘尼から受け継いだ神奈の呪いのせいで病んでいく。んで、それでも観鈴のそばにいたいと願った故に、人形の力(?)でカラスに輪廻。この辺は俺的にもなにいってるのか微妙にわけわからなくなっている(笑)カラスの輪廻したことで、神奈、晴子をただ見守るしかできない存在に なったわけです。んじゃ、カラスの往人の役割は?それは、ゴール後。神奈とともに星に還るはずの観鈴の奪還とでもいおうか。そう、彼にはもう翼があり、あの空に飛べるのだから…。ってまとめてみました。観鈴の幸せの補完(やっぱり往人もそばにいてほしかった)の為に空にって考えもできるかも。


あのラストの2人は?

 AIR最大の謎、ラストのあの2人。結果として、最後翼人としての使命から抜け出せたか?ってお話についてはここまでのお話で、俺は抜け出せたと思ってる。ここでポイントとなるのが、「別れの時がきました」以下の文。これは誰が誰にいったのか?「神奈」が「観鈴」に言ったと解釈したら?「神奈」と同化した「観鈴」が大気に霧散する前に言ったとすれば。観鈴によって、幸せな記憶を貰えた神奈が観鈴に観鈴としての幸せをつかんで欲しいと思った。だから、別れの時が来ました以下の文になるかと。んで、この同化した2人を分離させるのに役目を担ったのがそらであるとはいえまいか。それでも観鈴は、一族の宿命を背負って大気に霧散しなければならない神奈のことをかわいそうだと思うだろう。一体となれた神奈の魂のことを。だから神奈は観鈴に向かってこう言うんだとおもう。「悲しむことはありません。わたしはいつまでも、あなたと共にあるのです。」と。そして、そらの最後の言葉。「そして、いつの日か僕は彼女を連れて帰る。新しい始まりを迎えるために。」そして、神奈の最後の言葉、「だから…あなたには、あなたの幸せを。その翼に、宿しますように。」この2人の意志。この力によって、観鈴と往人が2人の子供に輪廻したのではなかろうか?・・・・・・・・しかし、子供の髪のいろが逆なんだよねえ。女の子が往人色で、男の子が観鈴色。これはいったい?余談だけど、晴子の幼稚園の世話のかかる2人ってのはこいつらだと思う。そうすれば、無事ハッピーエンドと考えることができるのでは?


The 1000th summer の意味?

 過去編が正歴5年(994年)、これから1000年後だと1994年。これが最後にでてきた2人の生まれた年を表してる?2000年で6才。問題は時間重複してるんだよね。この辺の時間軸の混乱は舞シナリオを思い出させる。結局、「過酷な運命を」ってくだりから男の子の方は記憶を持っていると考えられる以上時間が戻って輪廻したのか。そういえば、スタートは神奈と観鈴の分離が人類の最初だから時間がさかのぼっても不思議はないか。漠然と1000年ぐらいを表してるって考え方もあり。


結局誰が悪いのか?

 結局、権力争いの狭間で起こった悲劇なお話でしたな。

おまけ、マスターオブ裏庭?(笑)

 ぴこぴこー。Dream編でフラグをたてとけばちゃんとAIR編で謎が解けます(笑)っていうか、過去編戦闘音楽が流れたのはちとわらった。


そして、まとめ。

 結局、巷的にはやっぱり賛否両論になってますな。最後の解釈がちと厄介ですから。あとKanon派、またはハッピーエンド至上主義の人にはやっぱり受け入れられてませんな。どことなく、Kanonを否定している部分も見られるし(奇跡がおこらないとか)。あとは、冗長、だるい等。たしかに全てをクリアしないとどうにもならないし、同じような表現が繰り返すとこがありますな。ただ、俺は全体的に抜群な出来であったと信じてます。最初終わったあとは、よくわからんでぼーっとしてましたが、全体を見た後個別の意味を考えてって、思考派の人が喜ぶゲームでしたな。萌えの要素が少ないわけでは無いんだが、それをもっと巨大なテーマ(家族愛?)が覆いかぶせてしまったような。ああ、なんか評論家くせえしゃべりだな(笑)とりあえず、俺的にはとても面白かったよ。ただ微妙にKanonほど万人むけじゃないから手放しに薦めれないけどね。Kanon、舞、真琴シナリオって感じがかなりする。しかし、Keyの完成度の高さにはおそれいる。今回は、適当に思ったことをかいていたんで異常に長くなってしまいました。ここまで読んでくれた人(いるのか?)ありがとう。最後に、今回のAIRのテーマであろう言葉を、

「最後は…どうか、幸せな記憶を。」

「そう終わりは別れとあるものだからすべて置いてゆく
朝には日差しの中 新しい歌、口ずさんでる」

原画 3点
CG 5点
シナリオ 5点
操作性 5点
音楽 5点
総合 5点

各5点満点


このゲームでのお気に入り

ALL、そのなかでも特には観鈴と神奈。
 痛々しいほどの健気さがポイント。


追伸
 諸事情でランキングはもう少しあとで作ります。微妙にまとまらないしネタバレになるしね。

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