うたわれるもの
Ver.1.00
― 散りゆく者への子守唄 ―
2002年4月26日、Leafより発売 P/ECE対応AVG+SRPG
動機
なにを今更。扇子付きですよ?
どんなゲーム?
獣耳たちとまったり全国統一シミュレーション(?)記憶を失った謎の仮面主人公がなりゆきで戦争に巻き込まれてくお話。通常は普通のAVGで、戦闘部分がタクティクスオウガ系。AVG部分では、選択肢は移動部分のみ。
システムについて
AVG部分は、オーソドックスな作り。Ctrlによる強制スキップのみ。セーブ箇所は100ヶ所、一回オプション画面に入らないとセーブできないのはそれなりに手間とも思えるけど、時間はかからないので問題なし。
SLG部分は、クォータービューによる戦闘。各ステージ事に、勝利条件、敗北条件がある。すばやさの高い順に行動順序が回ってくる半ターン制だが、すばやさが隠しパラメータの上に行動順がわからないのが難。また、各キャラクターの表示されている攻撃力・防御力・術防御力はLvとは別に各ステージクリア後に割り振られるポイントによって加算された補正値が表示されている模様。クォータビュー故に、混戦状態になると見辛くなる。連撃(マウスクリックによる追加攻撃)があるため、多少アクションも要求されるが受動的にならずにヨイ。余談だが、必殺技発動はかっこいいと思う。というか術及び術防御力にほとんど意味がないのは如何なものか(笑)
音声、音楽について
音声は無い。CD三枚組なのに無い。Leaf東京開発なのに無い。がっくし。音楽は、和風というか山岳民族風という感じで全体的に落ち着いた感じ。音楽がなく、小鳥のさえずりや虫の声を使う場面も多々あり。雰囲気にあっていて非常にヨイ感じ。歌は挿入歌とEDソング。両方とも要所を締めるにふさわしい出来かと。
グラフックについて
背景、立ち絵、チップキャラ、どれをとっても文句無し。CGはバージョン違いを含めて78枚とやや少な目。こちらも文句無く綺麗だが。
シナリオについて
総プレイ時間は20時間弱。割とSRPGの王道にのっとった展開だと思った。前半〜中盤まであたりは、まったり萌え世界が繰り広げられるんだけどね(笑)基本的に、まったりするとこはまったりして盛り上がるとこ、特に最後の方は一気に読ませるシナリオで良かった。ただ、前半〜中盤、シナリオの繋がりのわるいとこが多少なりともあったのが残念。
全体について
エロは薄い、SLGもゲーム単体としてみるときつい。が、そもそも温いSLGを期待してる人には十二分の出来。エロ、ゲーム性のどれくらい重視するかで評価が変わってくると思う。ただ、それを補ってあまりある萌えがあると。キャラクターの魅力はかなりのものだと思う。雰囲気に惹かれた、萌えを求めている人には文句無しにお勧め。俺的には、終始満足できる出来だった。
ここからは高度ネタバレ含みます
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