生命保険と家庭の税

生命保険金と家庭の税金
生命保険金にかかる税金の種類
◆税金の種類	◆どういう場合に課税されるか	◆税金は誰が払うか
贈与税	財産をもらった時に課税	財産をもらった人
所得税	所得に対して課税	所得のあった人
相続税	亡くなった人の財産に課税	財産を受け取った人
いずれも累進課税（金額が多くなるほど税率が増す）基礎控除（非課税の枠）や金額に対する税率が違う

　

◆満期保険金と税金
◆保険料を払った人が満期保険金を受け取ったケース
契約者	被保険者	受取人
	誰でも同じ		所得税等
☆一時所得　　　　(受け取り金額－払込保険料－50万)×1/2 ☆20％源泉分離課税 5年以下の一時払い養老保険の場合または、長い契約でも５年以下で解約した場合。

◆保険料を払った人と違う人が満期保険金を受け取ったケース
契約者	被保険者	受取人	税金の種類
	誰でも同じ	または	贈与税
☆受け取り保険金－年間110万円の基礎控除

◆死亡保険金と税金
◆保険料を払っていた人が亡くなったケース
契約者	被保険者	受取人	税金の種類
		相続人	相続税
受け取り保険金額-非課税金額＝他の相続財産とあわせて相続税の対象となる

契約者	被保険者	受取人	税金の種類
		相続人以外	相続税
受け取り金額（非課税枠なし）全額相続税の対象

◆保険料を払っていた人と保険に加入している人が別の人で、保険料を払った人以外が死亡保険金を受け取ったケース
契約者	被保険者	受取人	税金の種類
			贈与税
受け取り金額-基礎控除（年間110万円）

◆保険料を払った人が死亡保険金を受け取ったケース
契約者	被保険者	受取人	税金の種類
			所得税等（一時所得）
(受け取り保険金－払込保険料-50万円)×1/2

◆高度障害保険金・入院給付金等

受取人＝被保険者

実際に受け取った人が、被保険者本人の場合、もしくは、
配偶者、直径血族、その他生計を一にする親族の場合　非課税です。

　

◆年金保険の解約返戻金
契約者	被保険者	受取人	税金の種類
			所得税等（一時所得）
（解約返戻金－払込保険料-50万円） ×1/2

契約者	被保険者	受取人	税金の種類
			所得税等（一時所得）
（解約返戻金－払込保険料-50万円） ×1/2

◆年金保険の　死亡給付金
契約者	被保険者	受取人	税金の種類
		相続人	相続税等
相続財産＝死亡給付金－生命保険の非課税金額

契約者	被保険者	受取人	税金の種類
			所得税等（一時所得）
（死亡給付金－払込保険料-50万円） ×1/2

◆年金保険の　年金受け取り
契約者	被保険者	受取人	税金の種類
			所得税等
雑所得：1-2 その年の年金額－（その年の基礎年金+その年の増加年金）×払い込み保険料総額/受け取り見込み年金総額

契約者	被保険者	受取人	税金の種類
			贈与税所得税等
年金支払い開始時：贈与税（年金受け取りの権利の贈与）年金受け取り期間中：雑所得（上記）

◆受け取り期間中に被保険者（受取人）がなくなって相続人が受け取る場合
契約者	被保険者	受取人	税金の種類
		被保険者＝受取人変更後、相続人	所得税等
相続時：相続税（非課税枠なし）（年金受け取りの権利の相続）年金受け取り期間中：雑所得

☆　年金受け取りの権利の評価については金額・残りの期間年金種類により　違います。