‐旬の魚介のあれこれ‐

旬の代表的な魚介類を栄養価や健康、選び方から調理方法まで

様々な角度から簡単にまとめてみました。

 

1月 鰤(ブリ)伊勢海老(イセエビ)鰆(サワラ)烏賊(イカ) 7月 鰻(ウナギ)鱧(ハモ)太刀魚(タチウオ)鮎(アユ)鯉(コイ)蜆(シジミ)
2月 アンコウ(アンコウ)蟹(カニ)糸撚(イトヨリ)鰯(イワシ)鯔(ボラ) 8月 太刀魚(タチウオ)鰯(イワシ)泥鰌(ドジョウ)鮑(アワビ)鱧(ハモ)鮎(アユ)
3月 飯蛸(イイダコ)公魚(ワカサギ)サザエ(サザエ)蛤(ハマグリ) 9月 鯖(サバ)鯛(タイ)太刀魚(タチウオ)コノシロ(コノシロ)秋刀魚(サンマ)
4月 鯛(タイ)鯖(サバ)鮪(マグロ)鯵(アジ)太刀魚(タチウオ)細魚(サヨリ) 10月 魬(ハマチ)鮪(マグロ)鰆(サワラ)鰯(イワシ)秋刀魚(サンマ)ハゼ(ハゼ)
5月 鯛(タイ)鱧(ハモ)カマス(カマス)伊佐木(イサキ)蛸(タコ)鱚(キス) 11月 鮭(サケ)鰈(カレイ)糸撚(イトヨリ)鮪(マグロ)鯒コチ)烏賊(イカ)
6月 魬(ハマチ)蛸(タコ)鮑(アワビ)穴子(アナゴ)鱸(スズキ) 12月 鯛(タイ)カキ蟹(カニ)伊勢海老(イセエビ)烏賊(イカ)蛤(ハマグリ)

 

 

うなぎ

■夏ばて防止に

 万葉の昔から夏バテと体力回復に効くと言われてきました。ビタミンAが豊富なことから、消化器や呼吸器を強くし、食欲を増進させると言われています。疲労回復に効くビタミンB2や老化防止に働くビタミンEが豊富に含まれています。また、うなぎの肝には、大変多くの栄養が含まれています。うなぎの蒲焼と肝吸いで夏バテも怖くありません。

■美味しく食べるコツ

 美味しい蒲焼や白焼きの選び方は、身が厚く、焼きすぎていないもの、出来るだけ焼き立てを選ぶといいでしょう。      

うなぎの脂のしつこさが気になる方は、白焼きを一度蒸してから調理するといいと思います。蒸すことで余分な脂肪が抜けて皮も柔らかくなります。

 

■こんな料理に如何ですか

うなぎとにんにくの茎炒め

うなぎの玉丼

う雑炊(雑炊にして)

うな茶(お茶漬けに入れて)

■この時期の他の旬の魚介

 

 ●刀魚、カマス、鱧(ハモ)               など

 

サンマ

■動脈硬化やガンに有効!?

 ビタミンAやB2のほか、成人病予防によいとされるDHAやEPAなどの不飽和脂肪酸が多く含まれています。また、サンマは良質なタンパク質を摂れることでも知られています。

 焼き魚の焦げには、発ガン物質があります。大根に含まれる酵素がこの物質を分解して取り除く働きをしてくれますので、サンマには大根卸しが欠かせません。

■美味しく食べるコツ

 細長く刀のように銀色に光って身がしまっていて、目が光かり、ウロコがついているものほど鮮度がいいです。また、尾の付け根が黄色に膨らんでいるものほど、脂がのっています。

 サンマ料理の定番、塩焼きでは、焼く直前に塩をし、強火の遠火で焼くといいです。また、鮮度の良いものであれば、わたもそのまま焼くと独特の風味があっていっそう美味しいです。

 

■こんな料理に如何ですか

 

にんにく焼き

から揚げのトマト煮

照り焼き

 

その他の旬のお魚

アナゴ、キス、コハダ、タコ、  ニジマス、スズキ             など

 

鯖(サバ)

■動脈硬化や脳卒中の予防に

 動脈硬化や脳卒中に有効な不飽和脂肪酸EPAやDHAを豊富に含んでいます。

■美味しく食べるコツ

 サバの選び方は、大きめで身が硬いもの、そして青光りして腹に金色の模様が浮き出ているものがいいです。そして、目はうるんだような目をしていて、眼球は透き通っているもの、エラは、赤いものがいいものです。

 サバはよく生くさいと言われますが、そういった方には、酢や唐辛子、生姜、ネギ、にんにく、酒、牛乳など薬味や調味料で下味をつけると生くささは消えて美味しく召し上がれます。

 サバは、鮮度が命です。低温で保存して、手早く調理するよいうにしましょう。また、冷凍保存する場合には、生のまま冷凍すると解凍時にうまみが出てしまいます。必ず調理してから冷凍にしましょう!

■こんな料理に如何ですか

 

サバの味噌煮

サバのから揚げ

揚げサバと香り野菜のポン

 

■その他の旬のお魚

 スルメイカ、サケ、カマス、   サンマ、ヤリイカ               など

 

鮭(サケ)

■ビタミンがとっても豊富です

 サケは、消化を助けたり血液の循環を良くするビタミンB群はもちろん、血行を良くするビタミンEも多く含まれています。特にカルシウムの吸収を助けるビタミンDは豊富です。

■美味しく食べるコツ

 サケの選び方は、きれいなピンク色で白い筋状に脂肪は入っているもの、銀色にピカピカに光っているものが良いです。腹わたをとったあとが、黄色に変色しているものは避けましょう。

■こんな料理に如何ですか

 

生サケのゴマ風味焼き

サケの鍋照り焼き

サケと野菜のソテーサラダ

 

その他の旬のお魚

  サンマ、アジ、イワシ、サバ    、カマス              など

 

イカ

■美容食におすすめ!?

 イカは、低脂肪、低カロリ−に加え、高タンパクなので生活習慣病の予防や美容にといても良い食材です。また、イカに含まれるタウリンが血中コレストロールを下げ、中性脂肪を減らす働きがあります。また、イカの墨に含まれるリゾチームというアミノ酸の一種は、ガンに有効であるとも言われています。

■美味しく食べるコツ

 イカは、生でもいいですし、煮ても揚げて美味しいです。生食の場合は、しっかり皮をむいて食べてください。また、煮物では、煮すぎると硬くなるので注意が必要です。そして、揚げ物をする場合は、身が縮みますので、表面に薄く切れ目を入れてから小麦粉でまぶし、濃い目の衣をつけると良いですよ。最後に、すぐに食べない時は、さっと茹でてラップでくるんで冷凍にすると長持ちします。

 

■こんな料理に如何ですか

 

イカの酢物

イカのしょうが炒め

イカとバターのおかか煮

 

その他の旬のお魚

 ●サケ、カマス、サンマ、イワ   シ、ヒラメ、カレイ               など

 

カキ

「海のミルク」・・カキです。

 カキには、鉄をはじめ、銅、亜鉛、マンガンなどが豊富に含んでいおるため、牛乳にのように完全食品と言われています。また、カキのたんぱく質には、血圧の上昇を抑える働きのあるタウリンが含まれています。こうした効果は、ビタミンAやCと一緒に摂ることでいっそう効果が高まります。カキは、豊富な栄養を含んでいますが、低カロリーで消化吸収もよい食品です。

■美味しく食べるコツ

 カキを調理する際は、下処理として丁寧に洗浄して下さい。加熱する時は、し過ぎると硬くなり味が落ちるので、他の貝同様にサッと火を通すように心がけましょう。

 カキの選び方は、粒が揃っていて、身がふっくらしていて艶のあるものを選びましょう。柱が身から離れず透明なもの。カキから出た液汁に浸してあるものがいいでしょう。

 

■こんな料理に如何ですか

 

●カキのピラフ

●カキの香り焼き

●カキの天ぷら

 

その他の旬のお魚

 

 ●サケ、タラ、ブリ、フグ、   ナマコ               など

 

 

四季のメリハリを感じたね!

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